<高校総体:ハンドボール>◇6日◇浦添市民体育館◇女子決勝

 洛北(京都)が08年以来8度目の優勝を飾った。楠本みゆき監督(46)は、同校を7度優勝に導いた夫の繁生さん(45)から今年4月に引き継いだばかり。夫が3月の選抜で敗れた四天王寺(大阪)に22-19でリベンジし、同競技では前例がない「夫婦V」を果たした。

 インターハイ初出場の楠本監督は「私は財産でやってきただけです。ホッとしています」。夫は手腕を買われ、母校大体大職員となって退任した。新監督の指導などの違いに当初は選手に戸惑いがあったが、楠本監督は時に夫にアドバイスを求め、選手とミーティングを重ね守備重視のスタイルを加えた。

 観戦した繁生さんは「この優勝経験を今後も指導に生かしてもらいたい」と目を細めた。試合後には2人でガッチリ握手。角南果帆主将(3年)は「2人の監督、チームメートに感謝したい」と、試合後のコートで2人を胴上げした。