全国高校ラグビーで4度の優勝を誇る京都の名門・伏見工が、書籍化されます。昨年12月、日刊スポーツで「伝説の伏見工~泣き虫先生と不良生徒の絆」(6回)としてWEB連載され、計340万アクセスを記録する大ヒット作となりました。それをもとに加筆、修正し、「伏見工業伝説」として、文芸春秋から5日に発売になります。

元日本代表の山口良治監督が、不良生徒ばかりで荒れた同校を率い、80年度に初の全国制覇を達成した道程は、ドラマ「スクール☆ウォーズ」としても描かれました。当時の中心選手で、元日本代表監督を務めた平尾誠二(享年53)が、16年10月20日に胆管細胞がんのため他界。伏見工は学校統合により、今年4月から京都工学院に名称が変更され、75歳になった山口良治元監督も、グラウンドに立つことは少なくなりました。

山口監督就任1年目の75年には、宿敵・花園高校に0-112で屈辱的な大敗。その際に、「悔しい! 俺は勝ちたい」と涙を流したのは、校舎の廊下でバイクを走らせた小畑 道弘でした。40年以上の時が流れ、その長男である健太郎が、帝京大学のスクラムハーフ(SH)として今季、史上最多を更新する大学選手権10連覇の偉業に挑みます。

伏見工が消滅し、平尾誠二が亡き今も、受け継がれる伝説の高校の物語。

厳しさと同居する生徒への愛、強くなることへの情熱-。現在の日本スポーツ界において、失われつつある「何か」を、伏見工の伝説は教えてくれているのではないでしょうか。

「伏見工業伝説」(文芸春秋)を、日刊スポーツの読者3人にプレゼントします。

ご希望の方は、はがきに住所、氏名、年齢、電話番号を明記の上、ご応募ください。

 

〒530・8334 大阪市北区中之島2の3の18 中之島フェスティバルタワー23階

日刊スポーツ新聞社「伏見工業伝説」係まで。

10月10日必着。当選者の発表は発送をもって代えます。