車いすラグビーの日本代表選手たちが、試合会場での生観戦と熱い応援をリクエストした。

20年東京パラリンピックの前哨戦、世界の強豪8カ国が出場するワールドチャレンジ2019(10月16~20日、東京体育館)のPRイベントが12日、東京・ミッドタウン日比谷で行われ、主将の池透暢(39=Freedom)池崎大輔(41=TOKYO SUNS)今井友明(36=同)乗松聖矢(29=Fukuoka Dandelion)の4選手が参加。元ラグビー日本代表で、15年W杯で南アフリカを破った時のメンバー、畠山健介(34)とトークショーを行った。

「20年東京へ最大のチャンス。多くの応援の力をコートの中で結果として表したい」と池。池崎も「ホームの力を自分たちの力に変えていく。すべてにおいて次につながる大会」と続け、満員のファンが見守る中でのプレーを熱望した。大会期間はちょうどラグビーW杯1次リーグと決勝トーナメントの間で、両競技の国際大会が同じ国で同時期に開催されるのは史上初という。畠山も「2つの日本代表には勝利することで日本をラグビー一色にしてほしい」とエールを送った。

昨年の世界選手権王者で世界ランキング3位の日本は、9日まで韓国でアジアオセアニア選手権を戦って帰国したばかり。同選手権では世界1位のオーストラリアを1次リーグで下したものの、決勝では雪辱を許して準優勝に終わった。これは五輪を含めた世界大会で初優勝を果たした世界選手権とまったく逆の結果だった。

ワールドチャレンジにはそのオーストラリアをはじめ、世界2位・米国、4位・英国、5位カナダ、6位フランス、9位ニュージーランド、10位ブラジルが来日。4カ国ずつ2組に分かれた1次リーグを経て決勝ほか順位決定戦が行われる。日本は英国、フランス、ブラジルと1次リーグを戦う。