<東京6大学野球:早大4-2明大>◇第6週最終日◇18日◇神宮

 すでに優勝が消滅した早大が、4-2で明大を破り勝ち点を3に伸ばした。04年センバツ優勝投手、福井優也投手(3年=済美)が8回135球を投げて7安打2失点。今季2勝目、リーグ通算3勝目を挙げた。

 優勝はなくなっても、負けられない意地がある。福井が最速151キロの直球を軸に、明大打線に立ちはだかった。5回1死満塁のピンチは、ともに変化球で連続三振に切った。4四死球は出したが、要所で踏ん張る。「勝ち点を取ることだけを考えた。課題はあるけど勝てたことが収穫」と8回2失点で期待に応えた。

 試合前練習で1年生女房杉山の頭部にボールが当たり、急きょ市丸に交代した。アクシデントにも「ブルペンでは市丸の方が多いし、心配はなかった」と冷静だった。05年ドラフトで巨人4巡目指名を拒否した実力者だが、リーグ通算3勝目。「斎藤のように試合がつくれて、勝てる投手になりたい」と課題にする。

 1週空いて、最終週は早慶戦になる。応武篤良監督(51)は「我々は優勝のためだけにやっているんじゃなくて、あくまでも6大学の対抗戦。絶対に慶応に負けないように、全力でやる」と誓った。