<都市対抗野球:日本通運6-0日本新薬>◇30日◇1回戦◇東京ドーム

 日本通運(さいたま市)が、日本新薬(京都市)に快勝した。下手投げの牧田和久投手(25)が、相手打線を4安打に抑え、自身初の無四球完封。一昨年に右ひざ前十字靱帯(じんたい)断裂の大けがを負ったサブマリンが、復活を印象づけた。

 けがを乗り越えたエース牧田が、東京ドーム初先発初勝利で4安打無四球完封を見せた。右アンダースローから130キロ前後の直球とスライダーをテンポよく投げ込み、打者のタイミングを外した。08年日本選手権で右ひざの靱帯を負傷し、昨季はリハビリに専念。2年越しの思いを込めた勝利に「今年こそチームに貢献して、最終的にはプロに行きたい」と笑顔だった。