敦賀気比(福井)が春夏通じて悲願の初優勝を手にした。

 準決勝の大阪桐蔭戦で史上初の2打席連続満塁アーチを放った背番号「17」の松本哲幣外野手(3年)が、1-1で迎えた8回1死二塁で左翼席へ飛び込む決勝2ラン。2試合連続合計3発の大活躍で、福井県勢に初の大旗をもたらした。松本は「最高の気分です。野球人生の中で一番楽しい大会でした。スタンドの応援が力になりました」と笑みを浮かべた。

 最後まで1人で投げきった平沼翔太投手(3年)は「小さいころからの夢だった全国優勝ができてうれしい。体力的にも試合展開的にも苦しかったが気持ちで勝てました」と声を弾ませた。

 悲願の県勢初Vを達成した東哲平監督(34)も「松本がよく打ってくれた。平沼もよく粘ってくれた。1戦1戦、選手が成長していった」と振り返った。