清宮が高校日本代表の顔になる。今月28日に日本で開幕する第27回U18(18歳以下)ワールドカップに出場する高校日本代表20人が20日、発表された。早実(西東京)・清宮幸太郎内野手が1年生でただ1人代表入り。23日の記者会見出席メンバーにも選出された。

 会見に出るのは西谷浩一代表監督(45=大阪桐蔭)と関東第一(東東京)・オコエ瑠偉外野手(3年)主将候補の敦賀気比(福井)・篠原涼内野手(同)と清宮の4人。人選について、日本高野連の竹中雅彦事務局長(60)は「高校日本代表は侍ジャパンのプロジェクト。会見は注目度の高い選手になりました」と説明した。むろん主力打者としての期待は高い。「彼の打撃センスは3年生と比べても遜色ない。世界一を狙うのに最高の20人を選べました」と胸を張った。

 投手陣は県岐阜商・高橋純平(3年)大分商・森下暢仁(まさと=同)東海大相模・小笠原慎之介(同)ら今秋ドラフト1位候補が名を連ねた。左太もも肉離れで岐阜大会は不本意な成績に終わった高橋について、竹中事務局長は「8割がた回復して完調に近づいている。軸として期待しています」とエース格の働きを望んだ。

 早実・清宮は、代表入りを受け「1年生で入れてもらってありがたい。日本全国の球児の思いをムダにせずやりたい」と意気込んだ。初の自国開催については「これも何かの縁だと思う。たくさんの人に見てもらいたい」。目標は「日本は優勝したことがない。やるからには1番を取りたい」と世界一を奪いにいくつもりだ。

 大会では木製バットを使用する。対応力に注目が集まるが「金属じゃないので、芯に当たらなければ折れてしまう。ミート力を高めるためには、自分の力を上げることが必要。金属と変わらないように振りたい」と力を込めた。対戦したい国にはアメリカを挙げ「リトルの世界大会で最後にやった相手。潜在能力や体のキレが違うので、体感してみたい」。甲子園で見せつけた1年生離れした打力を、国際大会でも披露する。【堀まどか】