選手17人で春夏初出場を果たした小豆島(香川)が、センバツ抽選会の「主役」となった。第88回選抜高校野球大会(20日から12日間、甲子園)の抽選会が11日、大阪市内で行われ、小豆島は釜石(岩手)との「21世紀枠対決」が決定。さらに、樋本尚也主将(3年)は選手宣誓の大役も引き当てた。

 大会第2日第1試合のため、応援団はフェリーをチャーターし、夜間に2000人規模が大移動する応援計画が急ピッチでスタートした。

 樋本の引いた「第1試合」は、離島ならではのドラマを引き起こした。島をあげての2000人規模の応援ツアーが予定されているが、午前9時の試合開始に間に合わせるには、出発が深夜2時45分ごろが限界という。フェリー4隻をチャーターし、3つの港に分かれて高松港からバス50台で甲子園を目指す行程。2校しか高校のない小豆島は、練習試合もフェリー移動が欠かせないが、約4時間かけて大応援団も異例の行程で聖地に乗り込んでくる。