智弁学園(奈良)が鹿児島実を逆転で下し、8強一番乗りを決めた。

 4回まで相手先発のアンダースロー谷村拓哉(3年)に無安打に抑えられ、1点を先行されたまま終盤へ。だが7回に敵失から2死二塁とし、岡沢智基主将(3年)の適時打で同点。さらに敵失で逆転すると2年生4番の福元悠真外野手が左翼スタンドへ高校通算13号の2ランをたたき込み試合を決めた。

 エース村上頌樹(3年)は8回2死満塁のピンチもしのぎ、苦戦を快勝に変えた。39年ぶりの春2勝にチームを導いた福元は「監督に『智弁の歴史を変えよう』と言われていました。これからも1つ1つ勝っていきたい」と表情を引き締めた。