3年ぶりに春の大阪を制した履正社が有田中央(和歌山3位)を圧倒し、5回コールドで6月4日の準決勝に進んだ。

 初回に安田尚憲内野手(2年)の適時打などで2点を先制し、3回は井町大生(だい)捕手(3年)の適時二塁打で2点を追加。4回で7-0とし、5回裏に福田観大外野手(3年)の適時打と四川雄翔(ゆうと)主将(3年)の犠飛で3点を挙げ、サヨナラコールドを決めた。

 先発のエース寺島成輝(3年)は最速144キロをマークし、5回4安打無失点。岡田龍生監督(55)は「大阪の準決勝のときの方がよかったですね。空振りを取れるまっすぐを投げないと」と、大阪府予選準決勝・汎愛戦の8回4安打無失点投球と比較。寺島も「きょうは粘られていました。キレがよくなかったと思います」と反省も、危なげない投球で準決勝に進んだ。準決勝は智弁和歌山(1位)と対戦する。