横浜商大・佐々木正雄監督(67)が開幕試合の始球式を務めた。

 50年前の第48回大会で、横浜第一商(現・横浜商大高)のエースとして甲子園8強まで勝ち進んだ。胸に「ISSHO」、左肩に「一商」と書かれた当時のデザインのユニホームでマウンドに登場すると、帽子を取って一礼。ノーバウンドで左打者の内角高めに投げ込んだ。

 練習し始めた当初は、ホームまで球が届かなかったという。「母校のユニホームを着るとは考えたこともなかった。同世代の選手の代表で出させてもらっている。みんなに背中を押してもらって(ノーバウンドで)届いたような部分がある。神奈川で野球をやっててよかった」と笑顔の後、目に涙を浮かべた。

 佐々木監督は指導者として阪神岩貞や楽天西宮らをプロに輩出。全日本野球協会強化委員などを務め、アマ球界の発展に尽力してきた。