大館国際情報学院が名門秋田商を3-2で破り、05年の開校以来初の4強に進出した。

 181センチのエース右腕・高坂翔矢(3年)が9回7安打6三振2失点で完投し「8強で秋商に勝てたことは次につながる。素直にうれしい」と胸を張った。昨年11月から月1度、校内で2泊3日の食べ込み合宿を行い、体重増を図ったのが功を奏した。1食で米1合をノルマに合宿を計3回実施し、62キロから春先には72キロまで増量し「威力が増した」。135キロから141キロまで伸びた直球で秋商打線を封じ込んだ。

 就任7度目の夏で初の3勝を挙げた藤盛憲二監督(35)もエースを絶賛した。「今までは自分1人で頑張ろうとしすぎる部分もあったが、完全に一皮むけた」。高坂も「今はバックを信じて投げられている」と自信を見せた。次戦に向けて「まだ甲子園はこれから。みんなの力で勝ちにつなげたい」と意気込んだ。