試合を決めたのは10回の4番のひと振り。大分は1死一、二塁から山下海星内野手(3年)が直球を右中間へたたき込んだ。「感触は良かったけれど、入るとは思わなかった」。

 大会序盤から体の開きが早く、本調子には遠かったが、準決勝の臼杵戦に続く2試合連続本塁打で主軸の意地を見せた。「僕たちは甲子園で勝って校歌を歌うのが目標。まだまだ上がありますから」。勝利が決まっても歓喜の輪は作らずに、あいさつへ向かった。(朝日新聞)

 ◆大分 1952年(昭27)創立の私立校。普通科、自動車工業科、商業科があり生徒数は1051人(女子453人)。野球部は52年創部。部員数93人。甲子園は夏2度目。主な卒業生はオリックス佐野皓大、女優財前直見ら。所在地は大分市明野高尾1の6の1。小山康直校長。

◆Vへの足跡◆

2回戦6-1日田林工

3回戦7-2大分舞鶴

準々決勝14-7大分工

準決勝8-0臼杵

決勝8-2佐伯鶴城