第98回全国高校野球選手権大会(7日開幕、15日間)の甲子園練習が2日、行われた。東北勢は聖光学院(福島)大曲工(秋田)盛岡大付(岩手)鶴岡東(山形)八戸学院光星(青森)の5校が参加。与えられた約30分の時間の使い方に各校の特徴が出た。組み合わせ抽選会は明日4日に大阪市内で行われる。

 10年連続13度目の出場の聖光学院はバランスよく時間を使った。ノックに始まり、打撃練習、最後はエース左腕・鈴木拓人(3年)を筆頭に5投手が投球練習を行った。「10年連続で出ているけど日本一はないし、8強止まりと言われるのは悔しい。もう弱い自分はいない」と万全を強調した。

 唯一の不安材料は、福島大会で打率5割と好調だった瀬川航騎内野手(2年)の離脱だ。夏の県大会の練習中に自打球を左すねに当て、決勝後に痛みが強まり今も福島で治療に専念している。5日に合流予定だが斎藤智也監督(53)は「瀬川のことを考えると5日目以降の2回戦スタートが望ましい」と話した。いとこで二遊間を組む小泉徹平二塁手(2年)は「打球の方向の予測が一緒で、守りやすい。絶対に戻ってくる」と相棒の復帰を待ち望んでいた。