7日開幕の全国高校野球に出場する常葉学園菊川(静岡)が、初戦を突破するためのキーマンは、米沢利紀捕手(3年)になりそうだ。5日、大阪・四条畷市内で行われた約2時間の練習に参加。相手の秀岳館(熊本)は熊本大会5試合31盗塁の機動力を誇るが、米沢は「投球の間を変えたりして、いいスタートを切らせないようにしたい。大事な場面でしっかり刺したい」と言った。1番で熊本大会9盗塁の原田拓実外野手(3年)についても「ユーチューブで見ました」とチェック済みだ。

 中学硬式野球の強豪、枚方ボーイズ(大阪)出身者が多数いる秀岳館とは、少なからず縁がある。米沢は中学時代、兵庫・伊丹シニアでプレー。枚方ボーイズとの対戦経験はないが、試合を見たことはあるといい「高校生のバットを振り回すような、すごい選手ばかりだった」と振り返る。その一方で「強い相手でやりがいがあります」と言った。

 チーム全体ではこの日、猛暑の中でランニングやダッシュ、ノックに多くの時間を割き、みっちりと汗を流した。初戦は大会第6日(12日)第4試合。森下知幸監督(55)は「日程も空くので調整というより、1度しっかり追い込んで作り直す感じです」と説明した。【鈴木正章】