今夏の王者、常葉学園菊川が聖隷クリストファーに2-8で完敗。来春のセンバツ出場は絶望的になった。

 今夏王者の常葉学園菊川は、2季連続の甲子園出場が絶望的になった。2回戦で、聖隷クリストファーに2-8。公式戦初先発の榛村大吾投手(1年)が初回から2失点すると、2回2死満塁の好機では二塁走者の大杉怜央捕手(1年)がけん制死。4点を追う6回には4失策が重なり、致命的な3点を失った。

 現メンバーで夏の経験者は、漢人友也投手(1年)ただ1人。経験の浅いチームは「強豪校」とは言い難い状況にある。8月に就任した高橋利和監督(30)は「ダメな部分が全部出てしまった試合だった。この結果をどう春以降につなげていくか。明日から練習します」。藤原駿主将(2年)も「これが自分たちの今の実力。しっかりと受けとめて、春、夏に向けてもう1度全員で出直します」と言い、顔を上げた。【前田和哉】