今夏の大阪大会で休部したPL学園硬式野球部3年生部員の引退試合が3日、大阪・富田林市のPL球場で行われた。対戦相手は同校の軟式野球部で、軟式球を使用。7イニング制の特別ルールで、硬式野球部が6-4で勝ち“ラストゲーム”を白星で飾った。観客席は満員に。三塁側観客席には同校吹奏楽部が陣取り、甲子園アルプスをわかせた「ヴィクトリー」などの応援歌を披露。ともにユニホーム姿でグラウンドに立った両チームを盛り上げた。

 試合前には硬式野球部OB会からナインに、卒業記念の3年生部員全12人の名前入りTシャツが贈られた。最後は12人がグラウンドに整列し1人1人が家族への感謝を伝えた。「野球部の伝統を守ろうと頑張ってきた12人を送ってあげることができました」と関係者。活動再開は未定の状況に変わりはないが、軟式野球部らの友情に支えられ、忘れられない1日になった。