東北高・硬式野球部創立110周年を記念をして、同校の歴代監督を囲む会が23日、仙台市内のホテルで行われた。

 現役、OB合わせて約300人が出席。東北を17度、仙台育英を10度甲子園に導いた竹田利秋氏(75=現国学院大総監督)や、ダルビッシュを要して03年夏準優勝の若生正広氏(66=現埼玉栄監督)ら、我妻敏現監督(34)も含めて6人が一堂に会した。

 基調講演を行った竹田氏は現役生徒からの質問に誠実に返答。強いチームとは、という問いには「練習中に仲間同士で意見を出し合う、激しくやりとりできるチームは強くなる」と答えた。続けて、「監督としてはそれが若いころにできなかった。当時の選手たち、すみません」と謝り、会場の笑いを誘った。

 また、楽天嶋を国学院大監督時代に、二塁から捕手にコンバートした理由を問われると「捕手をやらせる予定の選手が辞め、嶋にやれと言った。セカンドではレギュラーになれないと思ったし、何より頭が良かった」と説明。「才能は大したことはなかったが、とにかく努力した。ずっとグラウンドにいて、勉強は大丈夫かと心配したが、3年生の時には卒業に必要な単位を全部取っていた」というエピソードも明かしていた。