21日に行われる予定だった第89回選抜高校野球大会(甲子園)第3日は、雨のため中止となり22日に順延された。「機動破壊」を掲げる高崎健康福祉大高崎(群馬)は順延を歓迎。雨の乾いたグラウンドで走力を前面に押し出す。

 高崎健康福祉大高崎には恵みの雨だ。青柳博文監督(44)は「雨が降っていると負ける印象がある。(走るには)地盤が柔らかいより固い方がいいしね」とニヤリ。主将の湯浅大遊撃手(3年)は先月の練習中に右手首を骨折した。この日は軽くバットを振り、試合が延びたことで出場の可能性が広がった。「もし出られなくても後輩に伝える時間が増える。しっかり準備したい」と言った。