福岡大大濠が滋賀学園との再試合を制しセンバツでは初、甲子園では89年夏以来28年ぶりの8強入りを決めた。

 3-3で迎えた5回、古賀悠斗捕手(3年)が決勝2ランを放った。

 26日に延長15回、196球を1人で投げ抜いたプロ注目のエース三浦銀二投手(3年)が中1日で先発。9回に142キロをマークするなど鉄腕ぶりを発揮。130球を投げ抜き3失点で完投した。

 三浦は「素直にうれしい。やっと終わったなという感じです。(肩などの張りは)もちろんありましたがチームのためにできる限りのことをやろうと思いました。負けたくない、という気持ちでした」と話した。

 八木啓伸監督は「三浦はよく投げたと思います。薬は勝つこと。勝利をプレゼントすることができて非常に良かったと思います。(投球へのアドバイスは)緩いボールでカウントを整えて、高さに注意しなさいと。(準々決勝に向けて)まずは三浦の疲れを取ってあげたい」と話した。

 三浦は昨秋の公式戦全13試合(福岡大会、九州大会、明治神宮大会)を全て完投(うち完封6)110イニングを投げた。今春もこれで延長15回を含む3試合に完投。計475球を投げた。

 福岡大大濠は明日29日に行われる準々決勝で報徳学園(兵庫)と対戦する。