日本ハム中田級のスラッガーの誕生? 興国の4番中野翔哉内野手(3年)が4回、左翼フェンス直撃の三塁打を放った。もう少しで本塁打という大きな当たりで、この日唯一の得点を呼び込む一打だった。

 中野は今大会初戦の浪速戦から、3日の花園戦まで4戦連続5本塁打を放っていた。この日本塁打は出なかったものの、大阪大会4戦連続本塁打は大阪桐蔭2年夏の大会時の中田翔(日本ハム)に並ぶ記録だ。

 中野はここまで通算11本塁打のうち、5本を今大会で記録。「とにかく振り続けた」とこの冬は毎日1時間振り込むなど、努力が急成長を呼んだ。

 田中英樹監督は「去年から期待している選手の1人。もともと長打力はある。打つべきボールを見逃していたのが、よくボールをつかまえられるようになったと思います」と目を細める。「『興国の清宮』って書いといてください」と田中監督は中野を笑顔でたたえた。