浦和学院の猛打爆発。19安打で決勝の最多となる17点を挙げ、5年ぶり13度目の甲子園出場を決めた。

 浦和学院は初回、県川口のエース岩城竣介投手(2年)の立ち上がりをとらえ、2点を先制した。その裏、守備の乱れなどで同点とされるが、自慢の打棒が2回に点火した。蛭間拓哉外野手(3年)の3点本塁打を含む5安打。打者10人を送り込み一挙5点のビッグイニングを演出した。3回にも加点、リードを広げた。

 14年夏の県大会、3回戦で浦和学院を倒す「金星」を挙げた県川口だったが、この日は劣勢。岩城が制球を乱し降板。2番手を引き受けた伊藤大輝投手(3年)が踏ん張りを見せたが、6回に相手打者の打球を左肩に直撃するアクシデントに見舞われ交代を余儀なくされた。

 浦和学院は8回に5得点、9回にもこの日3度目の打者一巡で4点を挙げた。

 浦和学院の森士(おさむ)監督(54)は「5年前の甲子園で仙台育英に負けて2度と甲子園に出られないのでは、と思っていた。今回その切符が取れて感謝したい。感無量」と話した。