常葉大菊川(静岡)が日南学園(宮崎)を破り5年ぶりの16強入りを決めた。

 漢人友也投手(3年)が7安打を許しながらわずか88球で完封した。打たせて取る投球で奪三振は2個ながら4併殺。相手の早打ちにも助けられた。

 打線は3回、この男が先制点の起点となった。1死後、静岡大会で打率8割超をマーク、初戦で特大弾を放ち「静岡のジーター」と呼ばれる1番奈良間大己内野手(3年)が快足を飛ばし左前二塁打。この後2死三塁から3番鈴木琳央内野手(3年)の左前適時打で先制した。

 6回には2死三塁から代打策が的中。甲子園初打席の岡田竜汰(3年)が初球を打って遊撃へ適時内野安打を放ち2点目を奪った。8回には伊藤勝仁内野手(2年)の適時打で3点目を挙げた。

 日南学園は辰己が好投も打線の援護がなく2年ぶりの16強入りを逃した。