【第3試合(13:00) 済美(愛媛)-高知商(高知)】

 済美は8強入りなら、夏は準優勝した2004年以来14年ぶり。春夏通算20勝となる。打線は2回戦の星稜戦で延長13回サヨナラ満塁本塁打を放った1番矢野が打率6割6分7厘、5打点と絶好調で、安打数でも全体のトップタイ。9番政吉も打率7割1分4厘、1本塁打、4打点とバットが振れている。投げてはエース山口が2試合連続完投。1回戦(対中央学院)9回7安打4失点(自責3)、2回戦(対星稜)13回15安打11失点(自責8)と疲れも少し見えるが、粘り強い投球で低めに球を集めたい。

 高知商は8強入りなら1985年以来33年ぶり。勝てば春夏通算62勝(35敗)となり、智弁和歌山を抜き、広島商と並ぶ10位タイとなる。

 打線は活発で2試合で打率3割6分4厘。特に安打数で全体トップタイの7番藤田は打率6割6分7厘、6安打、打点で全体トップタイの2番西村は打率6割2分5厘、6打点と絶好調だ。投げてはエース北代が2試合連続完投。1回戦(対山梨学院)は9回14安打12失点(自責12)、2回戦(対慶応)は9回14安打6失点(自責4)。低めに内外角を投げ分けたい。

 四国勢同士の対決となるが、両校の直接対決は初。愛媛勢対高知勢は過去4勝3敗(夏2勝2敗)で愛媛勢がリード。春夏合わせて愛媛勢は185勝(9位)、高知勢は184勝(10位)とわずかに1勝差と実力伯仲。強力打線が看板の似たチームだけに打撃戦も予想される。

◆済美のおもなOB 広島福井優也、楽天安楽智大

◆高知商のおもなOB 元阪神中西清起、阪神藤川球児