日章学園(宮崎)が、熊本西に7回コールド勝ちの圧勝で、来春センバツが濃厚となる4強入りを果たした。先発の石嶋留衣(るい)投手(2年)が7回を1失点に抑えると、打線は終盤を中心に13安打を浴びせて8得点。投打に圧倒しての快勝だった。

4番の平野大和外野手(2年)は、宮崎大会の準決勝で左膝に自打球を当てて、剥離骨折と診断。決勝は欠場したが、今九州大会は痛み止めの薬を飲んで出場している。この日も「走らなくてすむ」と4番で出場。2安打2打点をマークした。テーピングしての強行出場に「自分でも骨折はビックリした。下半身はあまり力が入らないので上半身だけで打ってます。でも無駄な力が抜けていいのかもしれません」と笑みを浮かべた。普段は5秒8の俊足も生かして1番が本職の平野が、センバツ出場のかかる大一番で頼れる男ぶりを発揮した。