春季高校野球関東大会(日刊スポーツ新聞社後援)が18日から6日間、埼玉県の3球場を舞台に行われる。各都県大会の上位2校(開催県の埼玉は4校)に、習志野(千葉=センバツ準優勝による推薦枠)を合わせた19校が出場する。

習志野に加え、総合力の高い東海大菅生(東京)や専大松戸(千葉)、強力打線の東海大相模(神奈川)が優勝争いの中心になりそうだ。

ここから夏に向け、一気に飛躍する選手が出てくるのも春季大会の特徴だ。特に専大松戸・横山陸人投手(3年)は、この冬に直球最速が一気に8キロ増。サイドスローからの140キロ超は球威もあり、飛躍の予感が漂う。打者では東海大相模・遠藤成内野手(3年)が3月のシーズンインから本塁打を量産し、一気に存在感を高めている。

習志野の飯塚脩人投手(3年)や木更津総合(千葉)の根本太一投手(3年)、東農大三(埼玉)の飯島一徹投手(3年)もプロのスカウト陣がチェックする存在だ。山梨学院・野村健太外野手(3年)もセンバツで発揮した長打力により磨きをかけている。東海大菅生・成瀬脩人内野手(3年)の軽やかな遊撃守備も一見の価値ありだ。

2年生では、早くも高校通算30本塁打を超える東海大相模・西川僚祐外野手が注目の存在。右打席からの雄大な放物線は、巨人原監督ら同校の歴代スラッガーにもひけをとらない。桐光学園(神奈川)の左腕・安達壮汰投手も、早くも来秋ドラフト候補として候補リストに入れている球団がある。