横浜が桐光学園に完封負けを喫した。来春センバツ(20年3月予定、甲子園)出場校決定への重要資料となる秋季関東大会(10月19日開幕、群馬県)への出場がなくなった。

先発した本格派右腕・木下幹也投手(2年)が、140キロ前後の直球とスプリットで粘りの投球をしたが、度会隆輝内野手(2年)が中心の打線が、桐光学園の左腕・安達壮汰投手(2年)の前に沈黙した。

横浜は4回戦の神奈川工戦でも“スミ1”勝利。公式戦16イニング無得点の現状に、平田徹監督(36)は「彼らの打力はこんなものじゃない。なかなか試合で発揮できず、もどかしさ、歯がゆさを感じます」と苦い表情。「そういうことを含めて私の責任。どう引き出せるかを、今後の大きなテーマにしていきたい」と話した。

横浜は1942年(昭17)に創立された私立の男子校で、1945年(昭20)に野球部が創部された。春夏通算34度の甲子園出場があり、松坂大輔投手(現中日)を擁した98年の春夏連覇など、5度の全国優勝を成し遂げている。

20年4月、男女共学化されることが発表されている。敗退で、男子校としての最後の甲子園出場可能性が事実上、消えた。「共学元年」に向け、木下、度会らを中心に鍛え直していくことになる。