日本学生野球協会は14日、都内で開いた審査室会議で、入試で野球の実技試験を行っていた小林高(宮崎)監督の3カ月謹慎処分を日本高野連に差し戻す決定を下した。処分が決定後に差し戻されるのは、今回が初めて。小林高の違反発覚後に全国の体育学科、体育コースを持つ高校を調査したところ、192校中29校が同様の違反をしていたことが判明。実技試験の禁止は過去に3度文書で通達していたが、日本高野連は周知徹底が十分でなかったとして、処分の変更を同協会に申請していた。小林高の処分はあらためて21日の審議委員会にかけられ、不問になる可能性が高いという。1月には臨時で全国理事会を開き、各都道府県の高野連に周知徹底を促す。