<高校野球春季神奈川大会:桐光学園11-1日大藤沢>◇3日◇準決勝◇保土ケ谷・神奈川新聞スタジアム

 昨夏の甲子園で大会新となる22奪三振を記録した桐光学園・松井裕樹投手(3年)が、日大藤沢戦に先発。アウト15個のうち12個を三振で奪う「三振ショー」でスタンドを沸かせた。

 5回を3安打1失点、毎回の12奪三振。打っても3打数3安打4打点と大活躍。チームは5回コールド勝ちで決勝進出と関東大会出場を決めた。

 1回、高めに浮いた直球を狙われ2安打で1失点。すると、その後は宝刀スライダーに切り替えた。2回以降は1安打無失点に抑えた。

 「真っすぐがキレていなかったのでスライダーに切り替えました。カウントも取れたし空振りも取れました。(5回12Kという結果には)満足はしていませんが、試合の中で修正できたことが良かったです」。

 この日は12三振のうち半分の6個をスライダーで奪った。「ベース上のキレは昨年より増している」と野呂監督も絶賛していた。

 これで関東大会出場が決定。「レベルの高い学校が集まるので、自分の力を試すいい機会だと思います」と目を輝かせていた。

 今春公式戦は5試合に登板。32回を投げ16安打2失点、58奪三振となった。