今秋ドラフトの目玉で、昨夏の甲子園で1試合22奪三振の新記録を樹立した桐光学園(神奈川)松井裕樹投手(3年)が今月末にプロ入りを表明することが、分かった。

 14日、神奈川・平塚市で行われた秋季神奈川県大会で、同校の塩脇政治部長(45)が23日以降にも会見を行うと明言。松井自らの口でプロ入り宣言をすることが確実となった。これまで進路に関する明言を避けてきたが、8日まで行われていた18Uワールドカップ(台湾)を終え、決断したとみられる。来月24日に開かれるドラフト会議へ、怪物争奪戦が本格的に幕を開ける。

 社会人や進学の可能性もあったが、有力視されていた東京6大学はセレクションが終了。受験しておらず、進学の可能性はほぼない。大リーグ挑戦は考えておらず、進路は国内プロに絞られた。

 台湾で行われたワールドカップには巨人、阪神、DeNA、ソフトバンク、日本ハム、西武が視察に訪れ、熱い視線を注いだ。プロ入りを表明することで国内球団の争奪戦は必至だ。

 ◆松井裕樹(まつい・ゆうき)1995年(平7)10月30日、横浜市生まれ。小学2年で野球を始め、3年生から投手。6年時に横浜ベイスターズジュニアチームで12球団ジュニアトーナメント出場。昨夏甲子園で10連続を含む1試合22奪三振。今夏は神奈川大会の準々決勝で横浜に敗れた。目標の投手は巨人杉内。好きな歌手は西野カナ。家族は両親と弟。174センチ、75キロ。左投げ左打ち。