部員15人三和に373回530K右腕石崎/茨城
第90回全国高校野球選手権大会(8月2日から17日間、甲子園)の茨城大会(7月5日開幕)組み合わせ抽選会が水戸市民会館で行われた。参加校は106校。注目は15人の部員数ながら、県内最速右腕でプロも注目する石崎剛投手(3年)のいる三和だ。石崎は昨秋以来、373イニングで530奪三振の「ドクターK」ぶりを発揮している。初戦は7日の多賀。ノーシードから旋風を起こす。
県内最速右腕石崎の身長は181センチ、両腕を広げた長さは183センチと身長を超える。両腕を体の前で伸ばした状態でもひじとひじがくっつく柔軟さもある。「小学校で水泳の平泳ぎをやっていた」ことが奏功した。その腕をむちのようにしならせ、最速145キロの直球を投げ込む。昨秋から今春までに373イニングで530奪三振、ほとんどアウトの半分が三振という驚異の「ドクターK」だ。投球の「7割以上がストレート」という。さらに手元で伸びる球で見逃し三振が多い。プロ全球団が視察に訪れた。
石崎は、中学から軟式野球を始めたこともあり、目立つ存在ではなかった。家から最も近くて進学した三和は、野球部は昨夏に3年が引退すると、新入生が入るまで部員はわずか9人、今春に部員が入っても15人。紅白戦さえできなかった。高校から野球を始めた岩田拓巳捕手(3年)は岩崎のストレートが速すぎて初めは捕れなかった。「今でも逆球で高めにくると伸びがすごくて捕るのは厳しい」という。
昨年は3回戦でシードの常磐大高に敗れた。昨秋は地区代表決定戦で下館工に延長10回2-3で負け。今春は地区1回戦で古河一に0-5で敗れた。ポテンヒットなどに足をからめられ、失策もからんで失点するパターンが多い。課題はナインがまとまってバックアップできるか。
石崎は「強豪校と戦いたい」という。球速が増すのに呼応するように、自信も芽生えている。
[2008年6月21日8時2分 紙面から]
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