今春のセンバツと夏の甲子園を制し、千葉国体で全国大会3冠を狙う興南(沖縄)に暗雲が漂ってきた。27日に予定されていた仙台育英(宮城)との1回戦が、悪天候のため28日に順延。しかし予報では天候回復は難しく、順延が続けば、途中で打ち切りになる可能性も出てきた。30日に準決勝と決勝を行う予定だが、大会関係者は「それまでに終わらなければ、残っている全校が優勝」と説明。千葉・山武市内で捕手を座らせて約40球投げ込んだエース島袋洋奨投手(3年)は「それでも3冠は3冠」と冷静だが、我喜屋優監督(60)は「国体はおまけの大会じゃない。決勝を全力でやるのが高校野球の醍醐味(だいごみ)」と単独優勝にこだわりを見せた。