東京都高野連は1日、来夏から適用する全国高校野球選手権東西東京大会の新しい地区割りを発表した。今夏まで東東京だった世田谷区(20校)を西に、西東京だった中野区(8校)を東に変更。加盟校は東140校、西133校と1ケタ差に是正される。11月20日の理事会で決定した。

 夏の東京大会は74年の分割以降、東西2代表制を採用。現在加盟校が東152、西121と31もの差が開いたため、17年ぶり2度目の再編に踏み切った。同高野連の武井克時理事長は「多摩地区と隣接する区を基準に分けた」と説明。加盟校にはこの日、通達した。

 77回大会(95年)まで属した西東京に戻る世田谷区には、今年東東京準Vの国士舘がある。05年に優勝した際、西東京代表でともに甲子園に出場した日大三とは、地区大会でぶつかることになる。中野区にも東亜学園、堀越といった強豪校が所属。連盟として「甲子園出場歴は考慮していない」(武井理事長)が、新鮮な顔合わせは夏の東京大会に新風を吹き込みそうだ。

 ◆東西再編で移動する主な加盟校

 東から西へ移動する世田谷区には、国士舘のほか、72年センバツを制した古豪・日大桜丘が所属。今夏東東京8強の駒大高、世田谷学園も甲子園出場歴がある。都立では桜町、千歳丘、深沢など。西から東に移る中野区には、実践学園、明大中野、鷺宮などがある。甲子園歴があるのは、春夏10度出場した堀越、87年夏4強の東亜学園の2校。