ついに球児たちの春が開幕だ。高校野球の練習試合が8日、解禁され、今春センバツ(21日開幕、甲子園)に出場する各校が今季初実戦を行った。優勝候補の横浜(神奈川)は横浜市内の同校でダブルヘッダーを行い、4番高浜祐仁内野手(2年)が2試合で計3安打4打点を挙げた。

 横浜のドラフト候補、4番高浜が今季初実戦で2試合9打数3安打4打点の結果を残した。ドジャース、マリナーズ、日本ハム、DeNAの日米4球団が視察する中、第1試合の1回に先制の2点適時右前打を放つと、3打席目に右中間に適時三塁打、第2試合の5打席目は豪快に左中間を破る適時二塁打を放った。

 公称では身長182センチ、体重83キロだが、渡辺元智監督(69)は「5キロぐらい激やせした」と心配する。打撃もまだ本調子とはいかず、タイミングを崩す場面もあった。それでも昨夏に楽天松井裕樹投手(18=桐光学園)からバックスクリーン弾を放った潜在能力はピカイチで、同監督は「ある意味楽天的。きっかけをつかめば上がってくる」と期待。

 同じくドラフト候補の浅間大基外野手(2年)は左鎖骨の疲労骨折から復帰し、2打数2安打1打点だった。試合は第1試合は19安打を放ち12-0で湘南学院(神奈川)を、第2試合は日大明誠(山梨)を14安打で16-1と破った。