<高校野球春季全道大会:北照10-3札幌第一>◇29日◇準々決勝◇札幌円山

 北照は札幌第一を7回コールドで下し、2年連続の準決勝へ駒を進めた。

 9球団のスカウトが熱視線を送る中、自己最速を更新した。プロ注目左腕の北照・斎藤綱紀(3年)が、7回を3安打3失点(自責2)で完投。8四死球と制球は乱れたが、終盤になっても球威は衰えず、7回には143キロをマークした。1回戦では8回途中からマウンドに立ち、まさかの4失点。「自信がなくなってしまったけれど、周りの『お前がエースなんだから』という声に助けられました」。まだ本調子には遠く「打線に勝たせてもらってホッとしています」と神妙だ。