<高校野球神奈川大会:横浜隼人5-2桐光学園>◇26日◇準々決勝◇横浜

 “ハマのムネリン”が本領発揮だ!

 横浜隼人(神奈川)が逆転勝ちし、4年ぶりの4強入りを決めた。

 2点ビハインドを4回に追い付き、迎えた5回。ドラフト候補の宗佑磨内野手(3年)が初球の内角直球を引っ張り、右翼席前段へ決勝のソロ本塁打。「詰まったので入るか分かりませんでしたが、みんなの歓声で(本塁打だと)分かりました」と、通算26号が貴重な勝ち越し弾となった。下手投げの桐光学園・中川颯投手(1年)対策として、ペットボトルのふたを下から投げてもらい、フワッと浮き上がる軌道に目を慣らした効果も功を奏した。

 50メートルを5秒8で走る俊足遊撃手は、ブルージェイズ川崎宗則内野手(33)と同じく、ヤンキース・イチローに憧れる。6月中旬に負傷した右膝の膝蓋骨骨折の影響は感じさせず、2盗塁も決めた。「次は準決勝で気持ちの高まりはありますが、1戦1戦冷静になることが、甲子園につながる」。本家ムネリンに負けじと、静かに闘志を燃やした。【和田美保】