<高校野球高知大会:明徳義塾6-5高知>◇28日◇決勝◇県立春野

 明徳義塾が5年連続で夏の代表切符を手にした。決勝は、4年連続で高知との対戦。屈指の宿敵を1点差で退け、馬淵史郎監督(58)は「周りが(甲子園に)出て当たり前という目で、今年が(5年間で)一番重圧があった」と胸をなで下ろした。

 エース岸潤一郎(3年)が4回に打ち込まれ、4点あったリードをひっくり返された。だが打線が5回に逆転し、逃げ切った。156球を投げて完投し、試合後に号泣した岸は「5回以降は自分のリズムで投げることができた。優勝目指して頑張りたい」と、自身4度目の甲子園での飛躍を誓った。

 ◆明徳義塾

 1973年(昭48)に中学、76年に高校が創設された中高一貫の私立校。高校の生徒数は675人(女子181人)。野球部は76年創部で部員数131人。甲子園出場は春15度、夏は16度目。02年夏に全国制覇。主なOBはオリックス伊藤光、女子プロゴルフ横峯さくら。所在地は須崎市浦ノ内下中山160。吉田圭一校長。◆Vへの足跡◆2回戦10-0室戸準々決勝11-1土佐準決勝1-0高知商決勝6-5高知