U18(18歳以下)アジア選手権(9月1~6日、タイ・バンコク)に出場する高校日本代表が29日、大阪・高槻市内で1、2年生主体の関大と練習試合を行い11-2と大勝した。9球団18人のスカウトが集まる中、プロ注目の前橋育英(群馬)高橋光成投手(3年)が3回を打者9人で抑えた。日本代表は今日30日にバンコクへ飛び立つ。

 日本のエースとして高橋が貫禄の投球を披露した。関大を相手に3回を投げ打者9人をピシャリ。投じた球数はわずかに29球だった。「今日はそこまで荒れずにコントロール重視で打ち取ることができました」と納得顔だった。

 前回の反省を生かした。27日に先発した近大との練習試合。制球を乱し、3回2/3を投げ5安打2四球3失点。球数は78球も要した。「(要所を)変化球で逃げてしまった。四球から失点してしまった」。その悔しさを胸に、中1日で昨夏V腕の本領を発揮した。

 視察したオリックス内匠スカウトも「(前回と違って)今回はコントロールの良さがみられた。修正能力をみせられるのは魅力」と評価した。層が厚い投手陣の中で、高橋広監督(59)から「一番の主戦」と期待を掛けられる右腕は「今日の結果で、良くなっていけばいいかな」と声を弾ませた。