<全国高校野球選手権:鳴門工4-3本荘>◇4日◇1回戦
小さなエースの奮投が、鳴門工(徳島)にサヨナラ勝ちを呼び込んだ。9回、同点に追いつき、なおも1死満塁。7番松浦健太(2年)の打球が左翼手の頭上を越えると、実(みのる)祐輔投手(3年)は歓喜の輪に潜り込んだ。「マツケンなら打つと信じていた。負ける気はしなかった」。
1点を追う状況でも、9回裏は延長に備えキャッチボールを続けた。勝利への執念が、2年生6人が先発する若いチームを鼓舞した。
身長163センチは、参加校の投手で最も低い。徳島大会では166センチとさばをよんでいたが、甲子園では正直に登録をした。「先輩にいい報告ができます」。北京五輪代表のロッテ里崎や阪神渡辺らOBからプレゼントされたスパイクを見つめた。


