MLBは14日、ピート・ローズ元内野手に対する永久追放処分に対する処分解除要請を却下すると発表した。
1963年にレッズでメジャー・デビューを果たしたローズ氏はその年に新人王を獲得。以降も首位打者3回、ナ・リーグMVP1回(73年)、オールスター・ゲーム17回選出などMLBを代表するスーパースター選手として活躍した。ワールドシリーズ制覇も75、76、80年と3回経験。また、通算安打数4256など今も数々のMLB記録を保持している。なによりそんな数字より常に全力でプレーする姿に魅了されたファンは多く、日本でも高い人気を誇っていた。
84年からは古巣レッズで選手兼監督に就任、86年に選手としては引退したものの、その後も監督として采配をふるい続けていた。
が、89年、監督在任中に野球賭博に関わっていたことが判明。自分が指揮を執っているレッズも賭けの対象としていたことから、永久追放の処分を受けている。
ローズ氏はその後、92年を皮切りにMLBコミッショナーが代わるごとにこれまで3回処分の解除要請を出してきた。前回は97年にバド・セリグ前コミッショナーに提出したが、いずれも却下されている。
今回はロブ・マンフレッド・コミッショナーが今年1月に就任したことを機に2月に要請を出していた。9月には釈明の機会をローズ氏側が求め、マンフレッド・コミッショナーがこれに応じて直接本人と面談したこともあり、処分解除に応じるのではないかとの見方も出ていたのである。
が、その面談でローズ氏はレッズの監督だった87年の違法行為については認めたものの、選手兼監督だった85、86年については「思い出せない」と話したことから、MLB側は不信感をぬぐえなかったようだ。
マンフレッド・コミッショナーは却下の声明で「再出発はギャンブル拒否から始めなければならないのに、合法とはいえ、今でもベースボールを含むプロスポーツや競馬といったギャンブルを行っている。MLBの高潔さを守るためには容認できないリスクがある」と説明、ローズ氏の普段の行動に問題があると指摘している。
今回の却下に対し、アメリカのメディアなどでは今後処分が解除されることはないだろうとする声も出ている状況だ。プロ・スポーツ選手、コーチが違法な賭博に関与することの重大さを改めて知らされた決定だといえるだろう。




