マーリンズ・イチロー外野手(43)が21日、右脚を負傷した。守備練習で外野手間への飛球処理の確認中、マイナー契約の招待選手バーンズと交錯。中堅イチローが声を出して右中間の球を捕ろうとしたところ、指示に気付かないまま落下点に突っ込んだ右翼バーンズの膝が右太もも付近を直撃した。

 電気治療などを施したが右膝上部の筋肉に腫れがあり、予定より早く練習を切り上げた。全治は不明。イチローは「腰にもちょっと(違和感が)きている。どちらかというとそっちの方が心配」とも明かし、調整遅れが懸念される事態だった。

 一夜明けた22日、通常より30分以上早く球場入りし治療を受け、全体練習から外れた。ぶつけた右膝上部はまだかなり腫れており、歩くときは足をやや引きずっていた。球場入りするときは、胸に「人の金で焼き肉が食べたい」の文字がプリントされた黄色いTシャツを身に着け、状態を聞かれると「大丈夫じゃないです」と話した。(ジュピター=水次祥子)