カブス鈴木誠也外野手(31)、日本人で史上15人目となる日米通算1500安打を達成した。本拠地でのレッズ戦に「5番右翼」で出場し、適時二塁打を放って4打数1安打1打点だった。
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日米通算1500安打という節目もきっと、鈴木本人はまったく気にしていない。高卒1年目から自分自身と向き合い、打撃道を追い求めてきた。プロ13年目、メジャー4年目の昨季、自身を初めて“ホームランバッター”と表現する感覚を得ても、打撃道はまだ道半ば。出遅れた今季も、ややオープン気味の構えを試すなど、理想の打撃を追い求める。<誰にも負けたくない>、<誰よりも打ちたい>。猛者ぞろいの米大リーグで、その思考はより強くなっている印象だ。
今年1月、初の単独自主トレでシーズンに備えた。トレーナーやセラピスト、管理栄養士、調理師と各分野の英知を集めた「チーム誠也」による“26年仕様”のメニューが組まれた。トレーニングメニューは負荷の重いものだけでなく、軽いものや自体重で行うものなど多岐にわたり、細分化されていた。
そこで、1スイングへの強いこだわりを感じた。ピッチクロックのタイムに合わせてティー打撃を行い、スイング速度を計測していた。「打席内で1スイング目が良くても、ファウル、ファウルで粘り続けたらスイングスピードが落ちる。それを維持していくために。まだ1月なのでゲーム感覚ですけど、12月までに(ウエートトレーニングで)積み上げてきたものをスイングに落とし込むメニューが必要だと思ったんです」。コンマ数秒が、結果を大きく変える。そんな世界で生きている。研さんの積み重ねが1500安打であり、新たな記録への礎となる。【広島担当 前原淳】



