【ヒューストン(米テキサス州)6日(日本時間7日)=斎藤庸裕】投げた翌日にトンネル脱出だ。ドジャース大谷翔平投手(31)デーゲームのアストロズ戦に「1番DH」で出場。第2打席、右翼線へ二塁打を放ってチャンスを広げた。打者出場6試合ぶりの安打をマークし、自身ワーストの25打席連続ノーヒットで止めた。第3打席は四球から今季5個目の盗塁に成功。第4打席では左前適時打を放ち、4打数2安打でチームの大勝に貢献した。
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前夜に先発で今季最速の101マイル(約162・5キロ)をマークし、7回を投げきった投手が、翌日の昼間に打者で全力ハッスルした。そこに、価値がある。
大谷は25打席連続ノーヒットで迎えた第2打席、外角スイーパーになんとか食らいついた。ライナー性の当たりで右翼線への二塁打とし、自身でも記憶にないほど長かった無安打のトンネルをようやく脱出。新たにチームではやっているキック・パフォーマンスを披露した。
ナイター翌日のデーゲームは体の負担を考慮し、野手でもベテラン勢を休ませることがある。先発投手ならなおさら、翌日は全身に張りがある状態だ。大谷がナイターで先発から翌日デーゲームで打者出場したのはこれで3週連続。ロバーツ監督は試合前「彼は出場したいと思っているはず。(今3連戦を終えて)オフ日もあるし、チームとしても彼がいる方がいい」と、事前に告げることなく起用を決めていた。
ナイターの連戦なら、前日の試合終了から翌日の試合までに約21時間。ナイターからデーゲームでは同条件で約15時間。睡眠を含め、リカバリーの時間も少ない。4回、大谷は四球で出塁すると、下半身に強烈な張りを抱えていたはずだが、2球目に迷いなくスタートを切った。
二盗に成功し、直後の2番フリーマンの適時二塁打で、また走った。さらに第4打席は左前適時打をマーク。さすがに疲労感を隠せなかったのか、攻撃終了で塁上からベンチへ戻る際は、ゆっくりトボトボと歩いて帰った。
ロバーツ監督は試合後、大谷の打撃について「彼がいい時は、速球にも変化球に対しても対応できる。今日の二塁打はそういう形で、安打の場面も逆方向に力強く打ち返した。四球もあったし、今日はショウヘイにとって、いい1日になった」と評価した。
激しくエネルギーを消費しながら、トンネル脱出の2安打。それも「防御率0・97の投手」が、だ。二刀流を高レベルで両立させていることを、改めて証明した。



