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松井完治より貢献で手術拒否、GMは困惑

話し合いを終え球場を後にするヤンキースの松井(撮影・菅敏)
話し合いを終え球場を後にするヤンキースの松井(撮影・菅敏)

 【ニューヨーク21日(日本時間22日)=千葉修宏】左ひざ痛で故障者リスト入りしているヤンキース松井秀喜外野手(34)が、一時的に手術を回避することになった。この日、昨年11月の右ひざ手術の執刀医から左ひざの診察を受け手術を勧められたが、「チームが勝つ、優勝する、その力に少しでもなれたら」と拒否した。今後はリハビリを継続して今季中の復活を目指すが、復帰へは時間がかかりそうで球団側は困惑を隠せなかった。

 松井は吹っ切れたような表情だった。ツインズ戦の試合前、ヤンキースタジアムのベンチ裏で「今年ももう残りも少なくなってきていますけど、その中で少しでもチームの力になりたい。今回はもう少し治療を頑張ってみて、そのチャンスにかけたい」と手術回避について説明した。

 この日午前中、右ひざ手術の執刀医でもあるロデオ医師の診察を受け、手術を勧められた。だが「状態としては(リハビリ中の)タンパで一時悪くなりましたけど、今は非常にいい。もう1度慎重にやっていけば、(復帰の)可能性は十分あるんじゃないか」と拒否した。

 手術すれば今季は絶望となるだけに、リハビリで復帰の道を選択した。だが球団側は松井の決断に困惑を隠せなかった。キャッシュマンGMは「松井だからこの決断には驚かない。勝利に貢献したいという気持ちを尊重したい」としながらも、「病院から球場にくる間に彼が翻意したことだけが驚きだ。私は医師と電話で話し、手術を受けるものだと思っていた。だが球場へ来てみたら、松井が『受けたくない』というんだから」と憔悴(しょうすい)した表情で話した。

 松井が固執した手術回避は、キャッシュマンGMですら「うまくいく可能性は少ないとは思うが、まあリハビリを続けることで少なくとも悪化はしないし、手術が先延ばしになるという以外のデメリットはないから」と強調。同GMは復帰プランについても「もう外野手として戻ってもらおうとは考えていない。指名打者として本塁打を打って、ジョギングでベースを回るのが最高なんだが。その状態まで戻れば戦力になるが、長い道のりだ」とキッパリ。最悪の場合、リハビリを継続したままシーズン終了する可能性もある。

 松井は「監督も走れないと戻さないと言っていますから、そういう状況にならないと(復帰は)無理だと思います」。近日中に2度目の消炎剤の注射を受けリハビリを再開するが、球団は再度、悪化した場合は手術を求める方針。シーズン後に手術が必要な状況は変わらない考えを示した。

 [2008年7月23日8時12分 紙面から]


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