元キューバ代表エースでロッキーズからFAとなった右腕ホセ・コントレラス投手(37)の息子ケビン・コントレラス捕手(16)が春夏各8回の甲子園出場の強豪、柳川(福岡)への入学を希望していることが20日、明らかになった。父も移籍先として日本球界を希望。家族で週明けにも来日し、同校を訪れる予定だ。

 超ビッグな父子の日本「競演」が見られるかもしれない。元キューバのエースで160キロの剛腕コントレラスの息子ケビンが柳川への留学を希望。父も来季の日本でのプレーを視野に入れ、週明けにも父子で来日の予定だ。

 ケビンのポジションは捕手だが、16歳ながら身長は184センチと大型。「お父さんの160キロ近い球もバンバン受けていると聞いているし、楽しみな選手だと思う」と現役メジャーリーガーの英才教育を受けてきた16歳に、学校関係者の期待は大きい。現在はテニスの錦織も所属する米フロリダのIMGベースボールアカデミーに所属。英語、スペイン語、ポルトガル語の3カ国語を操り学業も優秀。日本語マスターにも問題はなさそうだ。

 父がキューバ代表時代に日本を訪れたこともあり、日本へのなじみは深かった。ケビンが日本留学を希望するのは甲子園へのあこがれがあったからだ。同じアカデミーに所属する日本人選手から甲子園の話を聞いて「日本にはハイスクールトーナメントがあると聞いている。甲子園に出たい」と日本の球児と同じように聖地への思いを募らせている。柳川は春夏通算16度の甲子園出場回数を誇る強豪。留学生が学ぶ国際科があり、阪神で活躍する林が同科の卒業生であることもすでに調査済みだという。「甲子園に出て卒業後も日本でプレーしたい」とケビンは日本での将来の夢を描いているという。

 学校関係者も「先方から話が来たばかりだが、入学前に聴講生として日本語の勉強をするかもしれません」と受け入れには前向き。史上初となるメジャーリーガーを父に持つ球児が甲子園の土を踏む日も遠くないかもしれない。