入団前からトレード要員?
最高入札額250万ドルを投じて西武中島裕之内野手(29)と独占交渉中のヤンキースに、契約直後に中島のトレードに動く可能性が浮上した。米FOXスポーツ電子版が14日、大リーグ関係者の情報として「代理人グレッグ・ゲンスキー氏がトレードを前提とした契約について、ヤンキースと話し合った」と伝えた。またジャイアンツとカブスが早くも、中島に興味を持っているとした。
ベンチ要員での契約打診が、状況をややこしくさせる。中島が現時点でメジャー最強とも形容されるヤ軍内野陣に割り込む余地はなく、キャッシュマンGMも「内野の控えで考えている」と明言する。同電子版は本人の同意があることを前提にすれば、「メジャーへの近道としては、ナカジマにとっても悪くない選択肢」とした。
ただトレードが珍しくないメジャーでも、ポスティングの形骸(けいがい)化ととられかねないやり方は、批判を招く。元ロッテのインカビリア外野手は85年ドラフトで、エクスポズ(現ナショナルズ)からの1巡目指名を拒否。「暖かいところがいい」とレンジャーズとのトレードを前提に契約して移籍し、「入団から1年間はトレード禁止」というルールができた。ヤ軍の対応が注目される。
◆過去の移籍即トレード
今年1月、ブルージェイズはエンゼルスからナポリ捕手を獲得。その4日後に同捕手をレンジャーズに放出して、救援右腕フランシスコを獲得。日本人選手では99年6月、マリナーズのマック鈴木投手がメッツに移籍。1度マイナーに落とすためウエーバーにかけられたところ、ロイヤルズの獲得申し入れにより在籍6日、登板機会なくメ軍を離れた。09年にはブレーブスがFAになったソリアーノ投手(現ヤンキース)に、拒否されることを想定し年俸調停を申請。ところが同投手が受け入れて1度は残留契約したが、4日後にレイズに放出した。




