<日米親善試合:阪神5-1マリナーズ>◇25日◇東京ドーム

 開幕ロースター入りを手中に収め、マリナーズ川崎宗則内野手(30)の興奮は試合後も冷めなかった。会見に招かれると、日本語の質問になぜか英語で対応。「I

 can’t

 English(英語ができない?)」「I

 enjoy

 myself

 now(今の自分を楽しんでいる?)」など難解?

 な言葉で通訳を困らせつつ「Very

 very

 happy!」と喜びを表現した。

 プレーでもテンション全開。6回守備から途中出場し、8回に回ってきた初打席で二塁打。代わった榎田の初球外角直球を左翼線に流し、チームの初長打を記録した。慣れぬ二塁の守備でも、併殺を完成させるなど3つのゴロをさばいた。

 ウェッジ監督は「フィールド上の働きだけではなく、素晴らしいエネルギーをチームにもたらしている」と目を細めた。川崎もそんな指揮官の期待を聞いて真顔になった。「訳の分からない日本語を言っても、このチームは僕を温かく迎えてくれる。マリナーズの一員として誇りを持ち、正々堂々と戦うことを、ここに誓います」と、会見を締めた。【中島正好】