侍ジャパンが負けた。東日本大震災からちょうど4年の特別な日。必勝を期して臨みながら欧州代表に敗れた。

 「初球からどんどんいけ」と指示の出ていた打線は、緩い球を強振しアウトを重ねた。小久保裕紀監督(43)は「個でいくより線でいった方がいいと思った。負けられないプレミア12では、センターから逆方向を狙う指示を出す可能性もある」と話した。

 急造チームを機能させられなかったことも小久保監督は反省した。3回、先発松葉が3ランを打たれる直前、二塁走者のリードが大きいのに気付いていた。「ああいうところで苦しんでいる投手を助けることができなかった。監督の責任」と今後の課題にした。

 嶋は「隙があった」と打ち明け「秋のプレミア12に向けて、気を引き締めて臨めるんじゃないか」と続けた。収穫を挙げるなら、この2試合で侍ジャパンから油断が消えることかもしれない。【竹内智信】