連敗を止めてくれ! 広島のエース前田健太投手(26)が今日2日、DeNA3回戦に先発する。3月27日のヤクルトとの開幕戦(マツダスタジアム)で7回124球を投げてから、中5日での先発。チームに悪い流れが漂う中、右腕はシーズン2度目の先発に無類の強さを誇る。チームの連敗と悪い流れを断ち切る投球が期待される。

 気温の低下とともに、広島ファンの盛り上がりもボルテージを落とした。先発野村ら投手陣がDeNA打線につかまった。野手陣は2日続けて守備で足を引っ張り、攻撃でも反発力を欠いた。チームに漂い始めた悪い流れを断ち切る連敗ストッパーとして、今日2日、エース前田が先発する。

 この日の試合前、開幕前よりも落ち着いた表情で登板前の思いを口にした。「開幕戦が終わったので、リラックスして投げられると思う。ここから先。シーズンは長いので、その日その日の投球ができればいい」。地元広島での開幕カードで連勝して乗り込んだ横浜で連敗。今季2度目の先発では、チームに流れを引き寄せる投球が期待される。

 13年ぶりの地元開幕戦では7回7安打2失点で黒星を喫した。球数は124球を要し、中6日を空けるプランも検討された。しかし本人と畝投手コーチの話し合いから、予定通り今日2日に先発。「前回は球数は多すぎた。ただ、まだ(シーズン)序盤なので、体調は整えられると思う」。

 開幕前に「開幕では気持ちが盛り上がりすぎて、それで失敗する。2戦目から力が抜けている」と話していた。その言葉通り、開幕2戦目に無類の強さを見せる。登板2戦目に限れば、開幕ローテ入りした2009年以降5勝1敗。11年から4連勝中だ。3年前の12年には、無安打無失点の大記録を達成した。相手は横浜(現DeNA)、場所は今日と同じ横浜スタジアム。「そこまで意識はしていません。チームにいい流れを作れれば」。10年は初の開幕投手で勝利しており、シーズン2度目の登板までに白星を挙げなかったシーズンはない。緒方監督も「うちは明日(2日)、エースが投げる。連敗は早いうちに止めないといけない」と右腕に託した。【前原淳】