DeNA三嶋一輝投手(24)がヤクルト相手に雪辱を果たした。強気の投球で7回2/3を5安打1失点で今季初勝利を挙げた。昨季の開幕戦で2回9失点KO負けを食らっている難敵を倒し「この1年間は本当に悔しい思いをした。何とかやり返したいと思っていて、今日は第1歩を踏み出せた」と安堵(あんど)感をにじませた。

 直球が好投を助けた。ここまでは変化球に頼る傾向があったが、この日は全115球のうち半数以上の64球が直球。一方で主軸の山田、雄平、畠山には変化球中心で的を絞らせずに痛打を最小限に食い止めた。中畑監督も「今までもボール自体は悪くなかった。それを操る心の問題。今日はいい意味でマウンドでふてぶてしさが出ていた」と評価。リードを守ったまま、勝ちパターンの林、山崎康につなぎ、チームの連敗も2で止め、再び貯金生活へと導いた。